研究対象

ダイヤモンドは宝石として有名ですが、近年ダイヤモンド半導体を用いた研究が盛んにおこなわれています。ダイヤモンドに含まれるNV中心とよばれる欠陥は室温、大気中で量子状態の検出が可能な系であり、それを使った磁場、電場、温度等の高感度・高分解能のセンサとして応用が期待されています。センサの高感度化や機能化、そしてそのセンサを使った材料物性・バイオ等の計測を目指します。

物性の計測対象として興味を持っているのはカーボンナノチューブ(CNT)です。CNTは非常に細くて優れた導電性・熱伝導特性をもつため、透明導電膜やトランジスタ等様々なデバイス応用が検討されています。また、優れた熱電特性をもっていることも特徴です。これらのナノサイズの物性をNVセンタを使って明らかにすることにより、デバイス特性の改善を目指したいと思っています。

量子センサの実用化や応用に向けて物性計測を行い、また、その物性を利用して新しい技術を開発していきたいと考えています。研究室に配属されたあ材料作製から計測まで自分で取り組んでいただきます。立ち上げ等を今ちょうど頑張っているところで、興味のある方は是非見学しにきてください。

研究室ポスターはこちら

 

研究室に興味のある人へ

清水研究室には2021年度修士が1名と大学4年生が3名在籍しています。

電気電子物理工学科の内田研究室、長谷川研究室、土方研究室と一緒にミーティング等を行っています。

新しいことをやるのが好きな人、手を動かすのが好きな人、ダイヤに目がくらんだ人、

光と電子に興味がある人、大歓迎です。

研究室見学は随時受け付けます。興味のある人は是非、見学にきてください。

清水のアドレスは maki2@mail.saitama-u.ac.jp です(@を小文字にしてください)

 

 

清水について

略歴と研究歴

  学歴

   平成19年3月東京理科大学理学研究科物理学専攻修士課程卒業

   平成23年3月東京理科大学理学研究科物理学専攻博士課程卒業

    

   職歴

   平成19年 独立行政法人理化学研究所JRA(3年間) (石橋極微デバイス工学研究室

           「超伝導電極を取り付けたカーボンナノチューブ量子ドットに関する研究」

   平成23年 東京理科大学博士研究員 (本間研究室)

   平成23年 独立行政法人産業技術総合研究所産総研特別研究員 (ナノ炭素材料研究グループ

           「構造分離したカーボンナノチューブ薄膜トランジスタの研究」

   平成25年 独立行政法人物質材料研究機構 NIMSポスドク研究員 (パイ電子エレクトロニクス研究グループ)

           「還元雰囲気に強いIGZOトランジスタに関する研究」

   平成26年 東京工業大学 産学官連携研究員 (波多野研究室)

           「ダイヤモンドNVセンタの電荷制御の研究」

   平成27年 東京理科大学理学部物理学科嘱託助教 (本間研究室

           「ダイヤモンドNVセンタの電荷制御の研究」

           「カーボンナノチューブの熱電物性の計測」    

   平成31年 埼玉大学大学院理工学研究科 

           炭素系材料を用いたセンサの研究に従事